Part21 「自殺するために働く」 #ニート #お金 #バイト
※2018年6月~7月ごろの話です。
■デイリーをやめてから3ヶ月経った。お金が尽きそう。バイトすることにした。
2ヶ月くらい働いて、そのお金で甘酒を買って死のうと思った。
ハローワークでパン箱の掃除を見つけた。これなら頭の悪い僕でもできそうだ。
自殺する人間がハローワークに行き、バイト先へ行き、面接をした。
また良さそうな人で、あっさりOKが出た。
※でも履歴書を見ても表情を変えないのには驚いた。普通、15年もニートだと気づいたら、表情変えそうなものだが・・・。
2ヶ月くらいで突然いなくなるから、少し罪悪感があったが、「こっちは死ぬんだ、その程度の迷惑、大したことじゃない」と思った。
■バイトは快適だった。
「パン箱の掃除、たまに製造補助」という話だったのだが、実際は「ほとんど製造補助、たまにパン箱の掃除」だった。
いきなり僕がパン生地を伸ばしたり、カステラ作りを教わったりした。
少し驚いたが、社長が僕に配慮してくれて、3回教えてもらえた。お陰で僕でもできた。結果的に、こっちの方が楽でよかった。
社長は従業員を思いやっている。他の人も(1人を除いて)優しい。仕事が遅くても注意されない。
お陰で快適だった。
※ただ、この頃はまだ、あの2人の元から去って悲しかったが。
■ある日、背後霊(若い女)が、突然、卑猥な言葉を言い出した。
なんか、オナニーをサポートしてくれるらしい。
・「私のことだけを考えて」
・「私のお尻の穴に入れてっ!」
・「(萌え声で)ご主人さま」
など。
なんでそんな事をするのかよく分からなかったが、とりあえず抜くことにした。
・「おちんちんを、ゆっくり動かして・・・」
・「気持ちいい」
など。
僕は「うん」「うん」と反応した。
他の連中は「自分の母親みたいなものなのに・・・」とか言ってた。
その後、背後霊(老人)に「お前の機嫌を直すため」「話を聞いてもらうため」と言われた。
背後霊(若い女)に「誰とも付き合えなくて可哀想だから」とも言われた。
そして真面目な話をされた。
■甘酒は新たに買わなくても、今ある分で十分と言われた(全部で20リットルくらいあった。)。
同じメーカーのやつばかりで、僕は「このメーカーの甘酒は飽きたけど、仕方がないか」と思った。
「じゃあそろそろ死ぬか」と思った。
身辺整理は以前も考えたけど、特に会いたい人も、行きたい場所も、する事もなかった。
そしていよいよ、甘酒自殺を開始する・・・。